MANAS TRADING

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MANAS-TEX vol.17 Dēbut !

2019.09.18 / tokyo

マナトレーディングの国内在庫コレクション、
MANAS-TEX (マナテックス)の新作が9月10日に発売されました。

 

volme.17 となる今作のテーマは、
「Sense of refinement through elegance.」
― 究極の優雅さとは何か。

これまで幾度となく繰り返されてきたこの問いに対する、私たちの今の答えがここにあります。

現在社会に溢れる様々なノイズから解き放たれ、自宅で寛ぐひととき。
その空間に、静かに流れる旋律のような安堵感。
暖かい陽差しを室内にやさしく招き入れる、カーテンの色と質感。

私たちの使命である「人の美しい生活を創造する」という原点に立ち返ったとき、
究極の優雅さとは、いたってシンプルなものでした。

そこには日々移り変わる流行を超越した、揺るぎのない価値があります。

今回力を入れたのは、新たに加えられたデザインは勿論、
長年愛されてきたベストセラー商品の「新色」にも着目。
MANAS-TEXの基盤となるアイテムをアップデートすることで
「マナトレーディング」というブランドイメージを
より確固たるものとして、発信して参ります。

 

先日東京ショールームにて、プロユーザー様向けに開催された新作展示会には
3日間で延べ750名ものお客様にご来場いただきました。

東京ショールームのディスプレイを全てMANAS-TEXでしつらえ、
いつものショールームの装いを変えて、皆さまをお迎え致しました。

今回新作のディスプレイと合わせて、お客様の目を楽しませていたのは、
美しい季節の花々とスイーツ。
お花のアレンジメントは、マナのInstagram企画「#花とモリス」でも
コラボレートしているウヴル様に監修いただきました。

 

スイーツでは、アルパカのキャラクターをアイシングしたクッキーをご用意。
実はこのアルパカ、新作ファブリック「アルパカ」のキャラクターを
模して特別に作製いただいたもの。


オリジナルのファブリックは子供部屋にぴったりの可愛らしいデザインです。
カーテンやクッションにいかがでしょうか?

お伝えしきれなかったディスプレイはInstagramや、
各ショールームでもエリアを拡大して展示しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

お越しいただいた皆さま、誠に有難うございました。

 

さて、MANAS-TEXの新コレクション発売を終えて一段落。 …ではありません!!
早くも海外ブランドの2019年秋冬コレクションの発売が続々と控えています。

よりパワーアップしたMANAS-TEXとともに、
マナトレーディングがご紹介する、美しいファブリックの世界にご期待ください!

※ご紹介した写真の中には一部未発売の商品も含まれます。

 

秋を彩るファブリック特集

2019.08.19 / tokyo

毎日暑い日が続いていますね。
残暑はまだまだ続きそうですが、暦の上では立秋。
秋の装いを始める季節を迎えています。
今回は一足お先に秋を感じさせるファブリックをご紹介します。

カーテンはもちろん、クッションやテーブルクロスなど季節使いできる小物に加工して、
秋の風流を楽しんでみても良いかもしれません。

 

まずご紹介するのは、MARK ALEXANDER(マーク・アレクサンダー)

シンプルながらも洗練された色とデザインはまさに、
自然素材のもつ美しさを最上級に活かすためにあります。

 

デザイナーのマーク・ブッチャーと、アレクサンダー・マッケンジーが
デザインのインスピレーションとして度々取り入れてきたものの一つが、日本の古美術。

今年発売されたコレクション、『SHIBUI』『MODERNA』は、
どこからか澄んだ風鈴の音や、虫の音が聞こえてきそうなデザインです。


タペストリーのように使用されている生地は、ポルトガル語で「月」を意味する「Lua」
そのデザインは水面に映る月の儚さを描いています。
藍色や柿渋色、木綿色や磨き上げられた古木のような色など、
日本人にとって昔から変わらぬ郷愁を形にしたかのようなデザインは見事、の一言。

 


実は隠れたファンが多いこのブランド。
マーク・アレクサンダーが世界中の産地からよりすぐった
コットンやリネンなどの素材が生み出す、質感の豊かさと可能性に驚かされます。
一度その生地に触れた方は、その魅力に憑りつかれてしまうことでしょう。


ファッション界のハイブランドにも用いられる一級品の素材で紡がれた生地は、
肌に触れるファブリック小物 ― クッションやベッドリネンなどにもおすすめです。

 

 

次にご紹介するのは、Backhousen (バックハウゼン)
オーストリアで170年続く老舗のファブリックブランドです。

このブランドの歴史は、まさにオーストリアの歴史とともにあります。
バックハウゼンは1849年創業、
時のヨーロッパで絶大な権力を誇っていたハプスブルク家御用達の
ファブリックメーカーとして、オペラ座や国会議事堂など
多くの公共施設に生地を提供し、確固たる地位を築きます。

19世紀末には、ウィーン分離派の芸術家たちによって発足した
芸術運動「ユーゲントシュティル」に参加、
その中心人物であるヨーゼフ・ホフマンやコロマン・モーザーによって設立した、
「ウィーン工房」のファブリックとカーペット製品のほとんどを手掛けました。

そのため今日でも、ホフマンらが残したデザインの貴重なアーカイブは
バックハウゼンが保管しています。

 

さて、今年発売されたバックハウゼンのコレクションは、
そのアーカイブからの復刻デザイン。
「ウィーン工房」の発足メンバーの一人であり、優れたプロダクトデザイナーであった

DAGOBERT PECHE(ダゴベルト・ペッヒェ)のコレクションです。

 

DAGOBERT PECHE (1887~1923)

 

今回東京ショールームで間仕切りのカーテンとクッションを製作したのは、
「VIOLA」と「SOMMER」。
朝顔やアザミ、チューリップなど花々のシルエットが、
暗闇の中で踊り輝くように広がります。

 


ダイヤ柄の生地「VINCENT」も、
空間を引き締めるスパイスとして小物使いにお勧めです。


一見バロック調の優雅なデザインに、ブラックやビビッドなパープルやピンク、
コバルトを用いることで、
上品ながらもアヴァンギャルドな雰囲気を併せ持つ、
唯一無二のデザインに仕上げています。

 


『HOFFMANN Ⅱ』コレクション

その他にもバックハウゼンではヨーゼフ・ホフマンをはじめとする
19世紀のモダンデザインを、
現代でも使いやすいカラーバリエーションで展開しています。

 

今年、オーストリアと日本との外交樹立150周年を記念して
大規模な美術展をはじめとするイベントが各地で催されています。
先日まで東京の国立新美術館にて開催されていた「ウィーン・モダン展」では
まさにバックハウゼンが創業した時代 —
アート・建築において目覚しい近代化が進んだ、19世紀末から20世紀初頭の
コレクションを中心とした、過去最大規模の展覧会となりました。

8月27日からは大阪の国立国際美術館へ巡回予定
お近くの方はぜひ足を運ばれてみては。

 

芸術の秋。
普段とは違うアーティスティックなデザインを、
インテリアに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

刺繍が織りなす「地上の楽園」MELSETTERコレクション

2019.07.15 / tokyo

MORRIS & Co.(ウィリアム・モリス)より新作コレクションの
『MELSETTER(メルセッター)』が発売されました。
昨年の『Pure Morris North』を除けば、メインコレクションとしては約2年ぶりの新作です。

これまでのMORRIS & Co.の作品を見ている方からすると、
いつものモリスらしくないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

それもそのはず。
今回のコレクションは、アーツ・アンド・クラフツ運動の
重要な人物の一人であったウィリアム・モリスの娘、
そして1900年代初頭の刺繍作家の第一人者でもある、
MAY MORRIS(メイ・モリス)の作品にフィーチャーしたコレクションであるからです。

このコレクションはMORRIS & Co.の新たなデザインレンジを広げると共に、
あまりにも著名であった父、ウィリアム・モリスの陰に隠れてしまった、
一人の女性の功績にスポットライトを当てるものとなりました。

 


William Morris           May Morris

ウィリアム・モリスといえば、デザイナー・詩人・社会思想家、そして
アーツ・アンド・クラフツ運動の創設者として、
近代史に大きな影響を与えた人物として有名です。
これまでもマナトレーディングでは機会あるごとにその功績をご紹介してきました。

メイは父モリスの才能を一身に受け継いだ女性であったと言えるでしょう。

1860年、画家を志していたウィリアム・モリスは、
絵の師匠的立場であったダンテ・ガブリエル・ロセッティの紹介で
アートモデルのジェーン・バーデンと出会い、結婚します。

1862年3月。メイ・モリスは父モリスが28歳の時に生まれました。
メイには一歳年上の姉ジェニーがいましたが、
幼少期からてんかんの病を抱えていたため、両親の注意は自然と姉へ向けられます。

さらにロセッティとジェーンの関係をめぐって、両親の仲がこじれていくのを
幼いながらも感じ取っていたメイは、寂しさから逃れる為にスケッチや刺繍にのめりこみます。
刺繍の名手でもあった母、ジェーンの影響も大きかったのでしょう。
メイは次第にその才能を開花させていきました。


,    メイが15歳の頃に描いたケルムスコット・マナー

メイは父であるモリスを大変慕っていました。
彼女自身がアートのスキルを身に付けることで、
将来父の事業をサポートをしたいと考えていたようです。

国立芸術研究所(現:ロイヤル・カレッジ・オブ・アーツ)にて
芸術と刺繍を学んだメイは卒業後、モリス商会にて父のアシスタントを務めます。

実は、鳥を描くのが苦手であったモリス。
その父に代わって一部の作品において、鳥のデザインをしていたのはメイだったのだとか…

「Bird & Anemone」 design by William Morris

彼女が最初にデザインした「Honeysuckle(ハニーサックル)」は、
現在もMorris & Co.を代表するデザインの一つです。

「Honeysuckle」 design by May Morris

1885年、23歳となったメイは商会の刺繍部門のディレクターとなりました。

 

,  ちなみに、女性の社会進出が困難であったこの時代、メイの姿は当時の女性たちにとって
,   憧れの存在であり、先進的な女性像の一つであったと言えます。
,  後年、モリスの死をきっかけに商会を離れたメイは、
,  フリーランスの刺繍作家として活動し、デザインの幅を拡げると共に、
,  モリスの社会運動を引き継ぐ形で、女性の為のデザイン産業組合(Women’s Guild of Arts)を
,  発足させ、イギリス各地やアメリカで講義を行うなど精力的に活動し、
,  アーツ・アンド・クラフツ運動において重要な人物の一人となります。

 

さて、ディレクターになったメイと、モリスの弟子であったジョン・ヘンリ・ダールによって、
刺繍はモリス商会のビジネスとって一つの柱となります。

 

メイの代表的なデザイン「Fruit Garden」です。
このモチーフはタペストリーやカーテン、本の装丁などにたびたび用いられました。
(現在はFruit Garden 名の商品はありません。)


ケルムスコット・マナーのベッドには、
このFruit Garden のモチーフと、モリス初期のデザインである「Trellis(トレリス)」
垣根格子や鳥を基にした美しいカーテンを作成しています。
これは現在「Kelmscott Tree(ケルムスコット・ツリー)」としてパターン化され、
ハニーサックルと共にマナの在庫品コレクションでも不動の人気を獲得しています。

 

さて、今回のコレクション『MELSETTER(メルセッター)』は、スコットランドのホイ島にある
メイの友人ミドルモア氏の邸宅、メルセッターハウスの為に
作成された刺繍作品を基にしたコレクションです。

メインはこの家のベッドカバーからインスピレーションを受けたデザイン、
「MELSETTER(メルセッター)」
オリジナルは刺繍のデザインですが、
今回のコレクションではフレスコ画調のプリント生地と壁紙で表現。
Fruit Gardenをベースに、果樹の周りを飛び交う鳥や花々で溢れる幸福感に溢れたデザインです。


壁紙ではオリジナルデザインを忠実に再現しており、
バラの蔦は垣根を越えて伸び広がり、足元には小さな野ウサギも…!

 


こちらは「Seasons by May Embroidery(シーズンズ バイ メイ エンブロイダリー)」
ファイアスクリーン(暖炉用のついたて)用に、
四季をテーマに連作で発表した一つ、「Spring and Summer」からインスパイアされたデザイン。
鳥やチューリップは複数色の糸で刺繍され、
グラデーションを帯びて立体的に表現されています。

 


こちらは「Theodosia Embroidery(セオドシア・エンブロイダリー)」
ミドルモア氏の妻であるセオドシアの名前が付けられた作品です。
フォレストグリーンのベース生地にパーシモン・ゴールド・アクアブルーなどの光沢糸で
刺繍された花々は、上品かつスタイリッシュな雰囲気を演出します。

 


「Theodosia Embroidery」と一緒に施工されているグリーンの壁紙は
メイのキルト刺繍のデザインからインスパイアされた「Middlemore(ミドルモア)」
絵本の挿絵に登場しそうな可愛らしい動物たちが描かれています。
淡い配色のものは、子供部屋にもおすすめです。

 

後に芸術学校で教鞭をとるほどであったメイの熟練した技術と、
魅力的なデザインが堪能できるコレクションに仕上がりました。
美しい刺繍の数々はずっと見入っていたくなってしまうほど!

これらの生地を用いて作られたカーテンやベッドカバー、テーブルクロスに
囲まれたメルセッター・ハウスは実に見事であったことでしょうね。

東京ショールームでは、7月下旬からメルセッターコレクションのディスプレイを展示します。
ディスプレイの写真はInstagramでも公開予定。
メイ・モリスが刺繍で表現した「地上の楽園」を、
ぜひお近くのショールームにてご覧ください。

より自然に、より自由にデザインを楽しもう!

2019.06.15 / tokyo

LIMITED EDITION (リミテッド・エディション)の新作コレクションが発売されました。

LIMITED EDITIONは「限定品」の名の通り
世界中から集められた最高品質の材料を用い、高い芸術性と技術性を併せ持ち
最高級のカーペットを作り出すブランドとして
マーケットを魅了している、ベルギーのブランドです。

ブランドの創始者であり、デザイナーのKatia Dewitte(カティア デヴィッテ)が今季着目したのは、
自然のもつ色や形、そしてテクスチャーを
天然の素材そのものの特性に立ち返り、再現することでした。

ウール、リネン、シルクを絶妙にブレンドすることで、
やわらかさや光沢など素材それぞれの特性を引き立たたせながら、
これまでにない、上質なテクスチャーを生み出すことができるのです。

 

今回のコレクションの中で特に注目していただきたいのはこちらのデザイン。

Genesis (ジェネシス)

カティアのデザインの源は「旅行」。
こちらのジェネシスはブラジルへ向かう飛行機から見た空模様から
インスピレーションを得たのだとか。
早朝、薄雲が朝日で徐々に赤く染まる情景をパターンに落としました。

日々、雲の様子が刻々と変化するように、
デジタル化されたパターンは
毎回織るごとに柄の出方が変わるように設計されています。
これは自由な発想を愛する、カティアならではの演出。

LIMITED EDITION Instagramより

素材は、少しシャリ感の残るウールとテンセルのシャギー地で織られています。

今季のテーマカラーは先のイメージにあるような
ミスティローズや、ローズウッド系。
くすんだ上品なピンクは、トレンドのナチュラルな無垢の内装材や、
モダンな雰囲気にも合わせやすいカラーです。


Diva Impulse 

 

続いてご紹介するのは、Alfresco (アルフレスコ)。


Alfresco Wave (アルフレスコ)

アルフレスコは、ビーチで波が寄せて返すさまからインスパイアされたデザイン。
グリーン~ブルーにグラデーション掛かったベースは、
よく見るとさまざまな色が撚り混ざった太めの糸で織られていることがわかります。

白く湧き立つ水面も、糸を束にしたロープを織り込んで柄を浮き立たせています。
表情豊かであるだけでなく、ざっくりとした足触りもとてもユニーク。
お部屋の主役になりそうな一枚ですね。

その他にも人気のコレクションから新しいパターンが発表されています。


CONNECTION (コネクション)

カウレザーを使用した既存のFlush(フラッシュ)を、ヘリンボーンに組み直した新作です。

 


Maestro Tempo(マエストロ テンポ)

こちらの人気のマエストロコレクションの新しいシリーズ。
トレンドの70年代のレトロなデザインをフィーチャーしたパターンが登場です。
他のマエストロシリーズ同様、色の組み合わせはオーダーが可能です。

 

洗練されたデザインと素材の品質を極め、バランスの取れたインテリアは、
実用性だけでなく、時として高級なオブジェとしての機能も果たします。

ぜひ特別な空間のアクセントにご活用ください。

令和元年の抱負は…。

2019.05.13 / tokyo

新元号「令和」。
新しい日本のインテリアに、
マナトレーディング東京ショールームが声高に掲げるのは、
「脱・白い壁」 です!!

こちらのデザインは、
フランスのブランドÉLITIS(エリティス)の新作コレクション『SOLEIL LEVANT』より、
「Les Cerisiers Sauvages」 TP289-03です。
タイトルは「野桜(山桜)」を意味しているのですが、

初春の令月にして、
気淑く風和ぎ、
梅は鏡前の粉を被き ―
元号の由来の元となった、
万葉集の「梅花の歌」の情景にぴったりのデザインではないでしょうか。
デジタルプリントが普及した現在、その技術を用いて様々な表現が可能となりました。
特に壁紙の分野においては、
大きな一枚絵のようなデザイン=パノラミックデザインが各ブランドから発表され、
今年2月に行われたパリ・デコオフや、メゾン・エ・オブジェでも、
アート作品のような大胆なパノラミックデザインの壁紙は、
各会場にて多くの参加者の目を楽しませていたようです。

 

日常をよりドラマティックに彩るツールとして、
壁紙は今、とても面白い進化を遂げているようです。

東京ショールームリニューアル!

2019.04.12 / tokyo

3月末より東京ショールームの一部をリニューアル致しました!


今回の改装では、ディスプレイスペースを増設し、
各ブランドの生地や壁紙を、より魅力的にご覧いただける仕掛けをご用意しました。

リニューアルに伴い、
2019年新作コレクションの生地も数多くお披露目しています。

新しいショールームと共に皆さまのお越しをお待ちしております!

 

 

BLACK editionの新作は日本人アーティストとのコラボレーション!

2019.03.10 / tokyo

冬の寒さが和らぎ、東京でもあちらこちらで桃の花を目にする季節になってまいりました。
春の訪れを感じさせるのは、桃の香りと花粉症の気配だけではありません。

 

現在ショールームでは、先月のフランスでのデコオフ、メゾン=エ=オブジェで発表された
各ブランドの2019年春夏コレクションが続々と入荷し、発売準備を進めている真っ只中です。

今回はその中で先頭を切って発売された
イギリスのBLACK edition (ブラック・エディション)の新作をご紹介しましょう。

 

壁面に描かれたのは、うっそうと繁る森林と、その前面に佇む湖。
日差しを受けて囁きあう木々、そしてその影を映してゆらめく水面の永遠を
切り取ったかのような世界が、静謐なモノクロームで表現されています。

 

これらの壁紙や生地に描かれた風景、
実は写真ではなく、全て木版画によるもの。

ブラック・エディションの新作は、
これらのアートワークからインスパイアされたコレクションとなりました。

「MIZUMI」(湖)、「HINOKI」(檜)と日本語のコレクションタイトルが示すとおり
日本人アーティスト、湯浅克俊氏の手による作品です。

左:湯浅氏 右:BLACK edition エミリー・モールド女史
BLACK editoion Instagram より

 

 

湯浅克俊
1978年東京都出身。
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。
英国ロイヤルカレッジオブアートにて修士課程を修了後、
写真とデジタル技術を融合した木版画による作品を多く発表し、
イギリス、ドイツをはじめ世界各国で個展を開催。
Northern Print Award 受賞をはじめ、多くの国際的な展覧会に出展。

湯浅克俊氏HPより参照

 

今回のコラボレーションを生んだのも、
ブラック・エディションのデザインディレクター:エミリー・モールド女史が
イギリスのあるグループ展で湯浅氏の木版画に出会い、
インスピレーションを得たことから実現したものだとか。


MANAS Instagram より

 

さて、この大変繊細な版画は一体どうやって作成されるのでしょう。

その手法は自身で撮影した風景写真をデジタル処理し、
木版に転写したものを彫刻で再現していくというもの。

デジタルに取り込んだものを、木版というアナログな手法でアウトプットする過程。
つまり摺り出される対象の陰影というリアルだけでなく、
その空気感までもを想像しながら彫り進めるというのは、
繊細で高度なテクニックを要すると同時に、
写真の捉える一瞬を構成する全ての物質を分解し、
一刻々々木板に刻み込むという作業を経ることで、写真では表現できない、
ある種の思想学的なプロセスが生じさせます。

 

今回のコレクションでは、その木版画作品を再びデジタル処理する事によって、
滑らかなシルクやメタリックな糸を使用した織物、プリントベルベットといった
様々なマテリアルによる表現へと進化しているのが実にユニークなところ。

先日行われたデコオフの会場では、
湯浅氏も会場に赴き、インスタレーションを開催していたそうです。


MANAS Instagram より

今回のコラボレーションでは、
決して直線ではない彫刻のラインを、織りのパターンで表現することが難しかったのだとか。

 

思えば、ウィリアム・モリスのデザインも元は、
木版に起したデザインを、ブロックプリントによって大量生産できるようにしたことから、
「アーツ・アンド・クラフト運動」が発展し、
一般市民の生活にも「デザインのある暮らし」が普及したのでした。

 

それから140年を経た現在、木版によるデザインがここまでの表現に進化したと考えると、
感慨深いものがありますね。

 

 

そんなモリス商会創業当時の貴重なブロックプリントによる壁紙や生地を
展示した「ウィリアム・モリスと英国の壁紙展」が、
いよいよ最終会場の横浜のそごう美術館に巡回してまいります。

開催期間は4月20日(土)~6月2日(日)まで。
東京近郊にお住まいの皆さま、
機会がございましたらぜひ、お出かけ下さい。

最新モールディングを活用してみよう!

2019.02.11 / tokyo

今回はモールディングを使ったインテリアをご紹介します。
モールディングとは天井-壁-床の接合部分を隠し、美しく仕上げる為の部材や、
天井や床を直線や曲線の陰影で囲む装飾材の総称を指します。


その起源はギリシャ・ローマ時代の建築に用いられたコリント式、イオニア式といった
装飾的な支柱や、コーニスなど建築部材に施した装飾でした。

Vector hand drawn illustration set of the five architectural orders engraved. Showing the Tuscan, Doric, Ionic, Corinthian and Composite orders.

古代・中世・そして現代へと様々な建築様式を超えて、
現在でも西洋建築で用いられるモールディングの技法は、
シルクロードを通って日本に伝来すると、寺院の破風や木鼻など、
建築構造部材においても機能性と意匠性を併せ持つ部材へと形を変え、用いられていきます。

 

やがて神殿内装部において、壁画を祭壇として見立てた際の空間的な仕切りとして、
漆喰や石で壁面に施した細工が進化、
装飾的なパーツとして用いられるようになったのが、モールディングのルーツなのだそうです。
そこからよりミニマムに進化したのが、絵画を装飾する為の「額縁」なのだとか。


RUBELLI ‘Rousseau 30150-01

現在の日本では廻り縁や巾木など、装飾性の部分は極力削がれ、
補強部材として、機能目的で取り付けられているのが一般的となっています。

日本でもホテルや、明治~昭和期に立てられた洋館建築などで、
とても美しいモールディング装飾を目にすることができますが、
クラシカルで装飾性の高いモールディングという印象が強いためか、
自宅に取り入れる方はまだまだ少ないようです。


一方欧米では、モールディングは空間をワンランク上げる効果的な装飾材として、
一般家庭でもごく普通に用いられています。
海外の映画を観ていると、室内セットの中でいくつもの
素晴らしいモールディング装飾を観ることができますね。

欧米でもはやり、重厚でトラディショナルなインテリアから、
シンプルでモダンなインテリアが主流になりつつありますが、
モールディングも現代のコーディネートに合わせ、
よりスタイリッシュな進化遂げているようです。

 

マナで取扱っているORAC(オラク)は
ベルギーのオーステンデに拠点を置く、ヨーロッパ最大のモールディング会社。
木製に比べて、より軽量で施工し易い、高密度ポリウレタンをはじめとする合成材の
モールディングを初めて発表し・普及させたオラクは、
デザイン性においてもクラシックから、創造性に溢れたユニークなデザインまで
幅広い商品を開発、製造しています。

そんな中から4つの特徴的な製品をご紹介しましょう。
一つ目はこちら、Antonio。
現代を代表するプロダクトデザイナー、Ulf Moritz(ウルフ・モーリッツ)によるデザインで、
2種類のパーツを組合せ、LEDライトを仕込むことで、独創的な照明計画を実現します。

Antonio C373, C374
光源を内蔵することで、モールディングのラインが強調され、
無地の壁紙に合わせるだけでも、よりシャープで洗練された印象になりますね。

 

またカーテンプロファイル(カーテンボックス)として使用できるのも特徴の一つ。
コーニスとして使用することでインテリアに一体感を与えることが出来ます。
クラシックだけでなく、コンテンポラリーな空間にもあわせやすい商品です。


Heritage L C342

 

Inspiring Interiorsコレクションは、イギリスの伝統的な建築物からインスピレーションを受けたデザイン。
エッグ・ダーツやアカンサスモチーフといった定番のクラウンモールディングや、
幾重にもかさなる美しい陰影のパネルなど、繊細な意匠を最新技術で再現しています。

東京ショールーム内ではこちらのように使用しています。

 

最後にご紹介するデコレーション素材は、
これまでのモールディングの概念からすると、とてもユニーク。
アイディアによって無限の使用方法が考えられます。

Trapezium W101 
台形のパーツは、組合せ方によって、まるで3Dアートのようです。

 


Scala G71

画像の赤いプレッツェルのようなパーツも、組合せ次第で従来の壁紙にはない
印象的なデコレーションを可能にします。

いかがでしたでしょうか。
インテリアを創造する重要なマテリアルとして、
モールディングも新たな一つとして加えてみて下さいね!


Cubi W102, W103

“Color Your Life! “ 人生に彩りを!

2019.01.10 / tokyo

あけましておめでとうございます。
今年も新作商品やディスプレイ、イベント情報など
東京・名古屋・大阪のショールームより、それぞれの視点からご紹介してまいります。

さて、新年最初のブログは東京ショールームより、
今年のトレンドカラーについてご紹介します!

世界標準の色見本を設定している色彩のプロフェッショナル企業、
PANTONE社が毎年発表する「Color of the Year」。
トレンド分析や色彩心理学などの綿密なリサーチに基づき、
毎年12月にその翌年のトレンドカラーを発表しています。

そのPANTONE社が昨年発表した今年2019年春夏のトレンドカラーは、「Living Coral」。
ゴールドを基調にしたコーラルピンクです。

「人生を肯定するコーラルの色合いは、柔らかいエッジとともに活気を与える」
さんご礁が海洋生物にとっての栄養源であり、シェルターでもあるように、
活気とまろやかさもあるPANTONE 16-1546 Living Coralは、
暖かさと滋養で私たちを包み込み、
この常に変化する環境の中で快適さと回復力をもたらします。
引用:PANTON JP

ベースにゴールドが含まれているのが、イキイキとした生命力を感じさせるようで、
とても良い色ですよね。

「カラーは、私たちの人生経験の味わい方を向上させ、影響を与える」
と言うように、
色彩心理学は今や、生活の様々な場面において一般的な学問になりました。
私たちの生活において、毎日着る服、食べ物、景色、情報、ホスピタリティ・・・
視覚は色によって支配され、そこから人間は無意識ながら感情をコントロールされています。
それは毎日 目にする家やオフィスのインテリアについても同様ですね。

毎日見る色が、あなたにとってポジティブな色であれば、
少なからずあなたの心を前向きにさせてくれるはずです。
今年のカラーはまさにそんなエネルギーのある、フレッシュな色のひとつとなりました。
インテリアは勿論、ファッションや食器など、
生活の一部にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
そんなLiving Coral に近いカラーをショールームでも探してみました。

こちらの写真にあるのは、まずは前回のブログでもご紹介した、
Nina Campbell (ニナ・キャンベル)の生地がほとんどです。

実はこのコーラルピンク色は、ニナが好きな色のひとつ。
これまでのコレクションにも多く用いられてきました。

上部に写っている無地は、360色展開のROMOの生地「Linara」コレクションから。
360色という膨大な色数は、他に類を見ない色展開です。

 

ちなみにPANTONEについては、一般的な色見本帳で約1900色掲載しています。
その中から、毎年どうやって「Trend of the Year」 の1色を選んでいるのでしょうか…

そんなトレンドカラーを取り入れた2019年春夏コレクションは、
3月を目途に順次発売の予定。
カラーやモチーフなど、毎季ブランドごとにユニークなアプローチで
デザインにトレンドを取り込んでくるのも、新作商品の見どころです。

来週1月中旬よりパリで開催されるインテリアの祭典、
メゾン・エ・オブジェとデコオフの模様もまた、
弊社Instagramにて配信予定ですので、ぜひそちらもご覧くださいね!

 

その他にも、エネルギーをもらえそうな、カラフルな色彩の生地や壁紙を選んでみました。


Harlequin (ハーレクイン):Floreale 120524

Harlequin(ハーレクイン):Arccos 111969

 

Sanderson(サンダーソン):PAPAVERAコレクション

 

 

 

 


JIM THOMPSON(ジム・トンプソン):Garden Party JT013688001

 

ÉLITIS (エリティス):Allegorie RM256-01

 

ÉLITIS (エリティス):Trinidad RM803-35

 

 

 

皆さまにとって、カラフルで充実した一年になりますよう!

今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 

参照:PANTON JP

 

Ninaと巡る!17世紀フランス ~ インドツアー

2018.12.11 / tokyo

最近一段と寒くなりましたね。
歩道に敷き詰められた落ち葉もいつの間にか少なくなり、
いよいよ冬の足音が近くまで聞こえてきました。

 

さて、東京ショールームの今年最後のエントランスディスプレイを飾るのは、
昨年イギリスで最も有名なインテリア雑誌『HOMES & GARDENS』にて
ファブリックアワードに輝いた記憶も新しい、Nina Campbell(ニナ・キャンベル)より、
最新コレクションとして発表された、『LES INDIENNES』をフィーチャーしました。

 

美しい生地たちはいつでも、私たちをその物語の中へいざなってくれます。
旅が大好きなニナが今回選んだ旅先は、17世紀のフランス ―

ヨーロッパ各国が競うようにして植民地を広げていたこの時代、
フランスにも新たな植民地として手に入れた東インドから、
様々な物資や人が流れ込んでいました。
市場に並べられる南国の色とりどりの花々や果実、美しい模様が染め抜かれたインド更紗…
これまで見たことのない異国の鮮やかな生地や繊細な装飾品に、女性たちは魅了されます。

2018年秋冬コレクション『LES INDIENNES』をはじめとする
ニナ・キャンベルの4つのコレクションは、そんな物語の中で展開していきます。

まずは向かって左側の生地をご紹介します。
赤い小花柄がオリエンタルなインド更紗のデザインを彷彿とさせる「Baville」
ニナの大好きなブラッシュピンクとロイヤルブルーの可憐な花々に、
踊るように伸びる蔦が絡まります。

その隣はハンドプリントの葉脈に、ブルーの刺繍糸で織りあげられるフレームの上から
手刺繍のドットを施した、とても手の込んだ生地「Bonnelles」 を使用しました。

クッションで使用した生地は同じく新作コレクションの『POQUELIN 』『RIVOLI』から。
『POQUELIN 』は、17世紀の劇作家Jean – Baptiste Poquelin (ジャン・バティスト・ポクラン)の
名前に因んでつけられた、ラグジュアリー感のある生地コレクション。
日本では、「モリエール」の名前の方がピンとくる方も多いのでは。
鋭い風刺と性格描写を得意とした、フランス古典喜劇作家の代表的な一人です。


Nina Campbell ブランドイメージショットより

インディゴ、ロイヤルグリーン、赤やブラウン ―
コロコロと表情の変わる喜劇役者のように、
リズミカルで配色豊かなチェックやドットのコレクションです。

 

続いては向かって右手側の生地をご紹介しましょう。
手前に掛けられている、ブルーとイエローの花々が咲き乱れる刺繍生地は、「Nemours」
花弁や葉に用いられているトープやブロンズのメタリックカラーが、上品な雰囲気を演出します。

ニナがインドの旅で見つけた、装飾ミラーがはめ込まれた扉からインスピレーションを得た
タイル柄の壁紙「Fortoiseau」はフェミニンなシノワズリテイストにピッタリです。

その小鳥たちが見上げる先には、
豪奢な花々のトレイル柄が美しいトリム「Trianon Floral」をたっぷりとボーダーに使用した
「Bonnelles」を合わせています。

 

今年ロンドンで開催されたDESIGN WEEK のプレゼンテーションでも
常に感嘆が沸き起こっていたという、こちらの「TRIANON TRIMMINGS」コレクション。

先の「Trianon Floral」の他にも、金糸をふんだんに使ったブレードやトリムの数々は、
美しい刺繍や宝石が縫い付けられた、インドの花嫁衣裳を彷彿とさせます。
時代を経てもなお、女性心をくすぐる普遍的なデザインとは、こういうものなのでしょうね。
可憐で豪奢な「TRIANON TRIMMINGS」は今季のコレクションでも必見のひとつです。

ニナらしい温かみのある色使いで、オリエンタルなモチーフをエレガントに仕上げた今回の作品もまた、
彼女の旅の思い出やお気に入りがたくさん詰まった宝箱のようなコレクションに仕上がりました。

ニナについてはコチラのブログで詳しくご紹介していますので、
興味を持たれた方は是非ご一読ください。

 

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さて、今年も東京ショールームから様々な生地を紹介してまいりました。
皆さまの気に入られた生地はありましたでしょうか。

2018年秋冬コレクションは今回ご紹介したニナ・キャンベルやROMO(ロモ)以外にも
ご紹介しきれないほどたくさんのすばらしい作品が次々と発売されています。

東京ショールームからは2018年の締めくくりに、
「Sanderson(サンダーソン)」の新作を弊社Instagramにて配信する予定です。

名古屋・大阪のブログでも既にお披露目されているように、
東京でもこの季節にピッタリの温かみのあるディスプレイに仕上がりました。
こちらもどうぞお楽しみに!