MANAS TRADING

「壁紙」カテゴリーのブログ一覧

壁紙で気分を新たに

2020.06.19 / osaka

大阪ショールームでは、ショールームの再開にともない
新しいディスプレイでお迎えしております。

まずはOSBORNE&LITTLE(オズボーンアンドリトル)の新作コレクション『MANSFIELD PARK』で、
壁紙コーナーのパネルを一新しました。

イギリスの恋愛小説作家として国民に愛されているジェーン・オースティン。
今回のコレクションは、彼女の数ある作品の中のひとつ『MANSFIELD PARK(マンスフィールド パーク)』が舞台になっています。

物語上で情緒豊かに描かれているイギリスの美しい田園風景やシンメトリーに造られた庭園、
装飾的な建築を繊細なタッチで表現したデザインには、
物語に登場する邸宅や人物、土地の名前が名付けられています。

特に人気が出そうなのは、こちらのデザイン。

Netherfield W7450-03
キツツキやカケス、アオガラなどの鳥たちが丁寧に優しいタッチで描かれており、
家の中にいながらバードウォッチングが楽しめます。

 

毎回斬新なアイディアで私たちを驚かせてくれるELITIS(エリティス)からも、
2種類の壁紙をセレクトしました。


Mantra TP314-04


Ornements TP313-03
ボタニカルプリントをモダンに表現したデザインと、モザイクタイルを思わせるようなデザイン。

この2点が収録されている『Initiation』コレクションは、
ビンテージの陶器やさまざまなアーティストたちの精神からインスピレーションを得た
幾何柄のデザインが絶妙な色使いで表現されており、アーティステックな雰囲気を演出できます。

自粛生活中、映画やドラマなどをたくさん見た方も多いのではないでしょうか。
特に海外の映画を見ると、どの部屋もカラフルで個性的なデザインの壁紙で彩られ、
むしろ白い壁紙の方が珍しいことに気が付きます。
好きな映画を参考にしながら、ご自宅のインテリアを考えてみるのも楽しいかもしれません。

interior library(インテリア ライブラリー)では、
約6000点以上の壁紙をご紹介しております。
お好みの条件に合わせて検索もしていただけますので、ぜひご利用ください。

夢みる子ども部屋

2020.05.25 / osaka

コーディネートブログ第2弾は、Stay Homeがより楽しい時間となるように、
童心を思い出させるような「お子様部屋」をテーマにいたしました。

Plan1 バレリーナを夢見る女の子のお部屋


(クリックすると拡大してご覧いただけます。)

女の子のお子様に人気のあるバレエシューズの壁紙「Ballet Shoes 214021」をメインに。
上品なシャンパンゴールドのカラーは、子供っぽくなりすぎないので、長くご愛用いただけます。

カーテンには、刺繍のレース「パピヨン2」を手前に、無地の「ベガ14」を窓側にした
レースインスタイルを。タッセルは「ヌーヴォポリアンナ2」を合わせました。

蝶の軌跡をイメージしたレースを手前に吊ることで、
カーテンの上で蝶がひらひらと舞っている光景が思い起こされます。

ストライプ柄や大きさの違うチェック柄の生地を組み合わせて、
いろいろな形やサイズのクッションをミックスしても可愛いですね。

もしくはボリュームのあるフリンジを合わせた、
キュートなアルパカ柄のクッションはいかがでしょうか。

アルパカ 448
カルテットポンポン 15652

 

Plan2 冒険心をかきたてる男の子のお部屋

地図、海賊船、海や陸の動物たち。
男の子が大好きな要素が盛りだくさんの生地「トレジャーマップ」は、
日本語で〈宝のありかを示す地図〉という意味があります。
隠れた宝を探しに羅針盤に導かれて冒険へ・・・
そんな絵本の中の世界をイメージしたコーディネートをご紹介します。

トレジャーマップ913」のようなプリントの生地は、
フラットに柄が見えるシェードスタイルがおすすめです。
裾部分をネイビーの「ソワ32」で切り替えてアクセントに。
ボーダー柄の壁紙「Hoppa Stripe 111115」と、
トリコロールカラーのドットが並んだ「リック1B」をクッションでプラスして
マリンな雰囲気を引き立たせました。

Sandeson(サンダーソン)のヨット柄のクッションもおすすめです。

Sanderson Sailor 226502

お子様部屋のインテリアは、幼かった頃の憧れを思い出しながら、
考えているだけでもわくわくした気持ちになってきませんか?
ホームページの【interior library】にて、検索条件のデザインで「キッズ」を選んでいただくと、
他にもたくさんのアイテムがご覧いただけます。

今回ご紹介したコーディネートの詳細は、
それぞれ下記をクリックしていただくとご確認いただけます。
Plan1 女の子のお部屋
Plan2 男の子のお部屋

シルクロードをヒントに

2020.02.25 / osaka

先週から、海外ブランドの新作アイテムの入荷が始まりました。
トップバッターはSanderson(サンダーソン)


今回の新作『CASPIAN』は、
アジアと地中海をつなぐシルクロードからインスピレーションを受けたコレクションとなっております。

ウズベキスタンのイカット柄や、ペルシャの絵画、インドのペイズリー織などをヒントにした、
オリエンタルな生地が揃います。

異なるカルチャーのスタイルを融合させた遊び心のあるデザインは、どれも印象的。
クッションをプラスするだけでも、流行りのミックススタイルを取り入れていただけます。

今後も続々と新作のファブリックや壁紙がショールームに入荷予定です。
最新のアイテムはホームページのInterior Libraryからご覧いただけますので、
ぜひチェックしてみてください。

 

ダック(DUCK)

2020.02.12 / nagoya

タイトルの「ダック」とは、鳥のダックのことです。
正式にはアヒルやカモのことを指すようですね。

「鳥」といえばウイリアム・モリスでは鳥のモチーフが印象的に登場しますが、その他のブランドでも、フラミンゴやオウム、インコなど「鳥」は「花」に次いで多いデザインになるかもしれません。

さて、最近名古屋ショールームには「ダック」のランプが新らたにディスプレイに加わりました。そこで鳥にちなんだものも一緒にご紹介したいと思います。

まずは、届きたてのダックから。

これは、照明のブランドPORTA ROMANA(ポルタ・ロマーナ)のフロアランプ「DUCK FEET LAMP」。今にも動き出しそうなユーモアのあるデザインです。
そして特筆すべき点はココ↓

オレンジ色のシェード部分です。鳥の羽で覆われたシェードがランプが灯るとよりふんわり見えます。
また脚がシルバー色のものなど、シェードもオレンジ以外に7色ご用意があります。

(PORTA ROMANA本国のHPより)
ディスプレイではKirkbydesign(カークビーデザイン)の人気の「UNDERGROUND Vol.II」のクッションをコーディネートしました。

鳥その2 :雁(ガン)

壁紙:Elysian Geese 216608
ちょうど今頃はまだ日本で冬を過ごしている頃でしょうか?
こちらは生地のご用意もあります。写真はシェードに仕立てています。
チェックのカーテンや椅子との合わせ方も参考になりますね。

鳥その3:フラミンゴ

生地:Salinas 132950
人気が続いているフラミンゴを刺繍でデザインしています。同柄の壁紙も色がとても綺麗です。

バードウォッチングのようにいろいろな鳥のデザインを発見するのも、ショールームの楽しみ方のひとつです。
には新しいコレクションからまた新たな鳥も加わる予定です。どうぞお楽しみに。

そして、色合わせのレシピ

2019.12.23 / nagoya

今日のテーマは壁と色です。

住宅の壁の仕上がりといえば、一般的には壁紙、木板張り、塗り壁などがありますよね。
そして最近のホテルやショップなどでは、モールディングで壁面装飾された壁を目にする機会が増えてきています。
例えばショールームの周辺でも、コーヒーショップやブーランジェリー、洋菓子店の外観などにも使われていて、まるでパリの街にありそうな店構えでお洒落です。

↑写真は海外のホテル(ORAC施工事例写真より)

さてモールディングの壁面装飾といえば、名古屋ショールームのこちらも塗り壁+ペイントしたモールディングを壁面に配置したデザインがご覧いただけます。

この時ペインティングに使用したのが英国のペイントブランド「FARROW&BALL」(以下F&B)の塗料です。多彩な色展開とニュアンスカラーが充実しているので、色見本をみているだけでもワクワク心が躍ります。

そういったご縁もあり、先日、「F&B」を取り扱うCOLORWORKSさんと一緒に「カラーと壁面装飾を考えるセミナー」をプロの方対象に開催いたしました。
セミナーではF&Bが提案する6つのニュートラルカラーを基調に、最近人気の高まっている壁紙と塗り壁を組み合わせたインテリアをイメージして、おすすめコーディネーションをご紹介していきました。

例えば一般的な住宅のほとんどの部分にみられる白系の壁をご想像してみてください。
定番の白系(白っぽい色)といっても、よく見てみると赤味を帯びていたり、ほんのり緑系、黄系などベースの色味があり実は純粋な白ではないことのほうが多くありませんか?そのニュアンスの違いが空間をまったく別の印象にしてしまうくらいニュートラルカラーを選択することには大切な役割があります。

そこで、今回はセミナーの時にご提案した壁紙とカラーの色合わせのレシピを特別にご紹介したいと思います。(ご紹介する組み合わせはあくまでひとつの参考例として捉えてくださいね)

レシピ① Seasons by May 216685(典型的なクラッシック調の柄)
壁紙のベース色分析:ゴールド系マスタード色
おすすめの色合わせはイエローベースのニュートラルカラー
F&Bカラー:New White 59(アクセントにはくすんだブラック色→Off‐Black 57

↓こちらは壁紙のカタログに掲載されている写真です。

レシピ② Les Cerisiers Sauvages TP289-03(和風モダン、ジャパネスク柄)

壁紙のベース色分析:グリーン色
おすすめの色合わせはグリーン系のニュートラルカラー(すっきりとした白)
F&Bカラー:Slipper Satin 2004(アクセントには日本からインスピレーションをうけたBancha 298、これは番茶では!?)

レシピ③ Contemporary PRI208(モダンでクールなテイスト)

壁紙のベース色分析:シルバー×ブラックのベースにカッパー色系の暖色がアクセント
おすすめの色合わせはクールなニュートラルカラー
F&Bカラー:Blackened 2011(アクセントには黒に近いパープル色→Paean Black 294

アクセントの色は、例えば幅木や廻り縁などのモールディングの色に取り入れてみたり、レシピ①のように暖炉や奥まった壁などのポイントに取り入れても良いですよね。またはクッションや家具などの色の参考にしてみてくださいね。

色の繋がりやコントラストと共に、こうした素材感の融合がよりお部屋を有機的で豊かなものにしてくれます。
心地のよい空間には、必ずあなたにぴったりな色合わせのお手本が潜んでいるはずです。
日常の何気ない白い壁も、少しだけ意識してみると発見があるかもしれませんよ。

ディスプレイチェンジ

2019.11.25 / osaka

ここ数日で一段と気温が下がり、
秋から冬へと季節が変わりゆくのを実感されている方も多いのではないでしょうか。

大阪ショールームでは、壁紙コーナーとスツールの張地を
それぞれ今秋発売の壁紙と生地にはり替えました。

壁紙は、Nina Campbell(ニナ・キャンベル)の2019年新作コレクション『ASHDOWN』よりセレクト。
森林を散歩している雰囲気や、イギリス庭園のエッセンスを
ニナらしい軽やかなカラーで表現した壁紙が揃っております。


フリーハンドで描かれたようなやわらかな線を見ていると、不思議と気持ちも落ち着いてきます。

ファブリックコレクションでは、刺繍や織りで表現したどこか懐かしいようなあたたかみを感じる生地がラインアップ。

ブルーファンフラワーやパンジーなどの小花が刺繍された生地は、
ただいま色違いのカーテンを作製中です。
12月下旬頃にはショールームに展示予定ですので、お楽しみに。

スツールは、爽やかなブルー系のものから、秋冬仕様にイメージチェンジしました。

左:クシー18 右:BLACK edition Kuboa 9072-02


左: MORRIS&Co. Sunflower Velvet 236930
右: MORRIS&Co. Honeysuckle and Tulip Velvet 236939
William Morris(ウィリアム・モリス)の新作コレクション『 MORRIS ROUEN VELVETS』より、
クリスマスカラーの2点をチョイス。
ベルベットのプリントは発色がとても綺麗です。


他にも定番柄の「フルーツ」や、「イチゴドロボウ」もございます。
こちらのコレクションについては、前回のブログでご紹介していますので、
ぜひご覧ください。

モリスと言えば、今年もショールームにて特別なカレンダーを販売しております。
Archive Ⅴ Melsetter』コレクションのイメージ写真とともに、
2020年を過ごされてみてはいかがでしょうか?


ショールーム販売価格 ¥1,000(税込)

『ROUEN VELVETS』発売と明星大学貴重書コレクション展「ウィリアム・モリス」

2019.11.10 / tokyo

今月11月8日にMorris & Co. (ウィリアム・モリス)より
新作『ROUEN VELVETS』コレクションが発売されました。

2019年2弾目のコレクションは、若かりしモリスが旅したフランス旅行をヒントに、
大聖堂の荘厳で色彩豊かなインテリアからインスパイアされた、
極上のプリントベルベットコレクションです。

コレクション名の「ROUEN (ルーアン)」はフランス ノルマンディー地方の都市名であり、
ゴシック建築の代表作の一つである「ルーアン大聖堂」よりとられたもの。


大司教がまとうローブのように柔らかく深い色合いの真紅。
ダークグリーンやネイビーの重厚な色の中から浮きあがる、
チューリップやハニーサックルの鮮やかなコントラストは、
まるでバラ窓のステンドグラスのような色彩です。

東京ショールームでは現在クリスマスシーズンに向けて、
この『ROUEN VELVETS』のディスプレイを計画中。
その様子はInstagramやブログでも更新予定ですので、ぜひチェックしてみてくださいね!

 

さて、今回はそのウィリアム・モリスに関連したイベントを一つご紹介しましょう。
先日 東京都日野市の明星大学構内にある、資料書図書館にて開催中の
ウィリアム・モリスの展覧会に行ってきました。

ウィリアム・モリスといえば、デザイナー、詩人、社会運動家など多方面にわたって活躍し、
近代英国デザインに大きな影響を及ぼした人物として、現在その功績が広く知られています。
これまでマナトレーディングでは、インテリアファブリックや壁紙などを扱う傍ら、
「アーツ&クラフツ運動」の精神を根幹としたモリス商会と、そのデザインについて、
機会あるごとにご紹介してきました。 (→詳しくはコチラ)


「Strawberry Thief 」 212564

今回の展覧会は、モリスの思想を形にしたもう一つの事業
―ケルムスコット・プレス(私家印刷所)とその出版書籍にスポットを当てたもの。
モリス自らが著作した物語や詩篇、または編纂を手掛けた書物の展覧会です。

明星大学では、ケルムスコット・プレスが出版した書物53書目66巻のうち、
そのほとんどにあたる65巻の書籍をコレクションとして所蔵おり、
その全巻を3期に分けて展示しています。

展覧会では、貴重な書籍の展示だけでなく、
当時ケルムスコット・プレスで導入していた印刷機と同型の活版印刷機や映像資料も視聴でき、
モリスの書物にかける情熱や思想を感じながら、
その美しい装丁をゆっくり鑑賞することができます。


「Pimpernel 」 210386

大の読書家であったモリスは、幼少期から古代神話や中世の歴史書、
建築や社会思想などあらゆる文献を読み漁り、
「美しい書物こそ人々の心の豊かにするもの」と確信していました。

本を編纂するにあたり、モリスがまず参考としたのが主に15世紀ごろの歴史書や聖典の写本。
モリスは文章と挿絵のレイアウトや紙を徹底的に研究し選定、
より美しく読みやすい独自のレイアウトを開発、さらには活字体のデザインまでも行っています。


William Morris Gallery HP 参照

また各章の扉絵や装飾頭文字は、自身で描くだけでなく、
ラファエル前派の代表的な画家であり、生涯を通して友人でもあった、
エドワード・バーン=ジョーンズも数多く手掛けています。

 

さてモリスの追求した「本は美しいものであるべき」という信念は、
今回の展覧会の主役であるこの書籍をもって、大成したといっても過言ではないでしょう。


「チョーサー著作集」

モリスが敬愛した14世紀の詩人、ジェフリー・チョーサーの作品を編纂したものです。
中でも「カンタベリー物語」はその当時の民話や騎士物語や滑稽話など
ユーモアと風刺を交えて綴られており、イギリス中世文学の最高傑作とされています。

1ページごとにモリスのこだわり抜かれたレイアウトと、挿絵が施され、
扉絵に描かれたバーン・ジョーンズによる87点もの木版画が、読む者を次の物語へと誘います。

縁飾りのぶどうはモリスのファブリックや壁紙でもお馴染みのモチーフのひとつ。
物語を読み進めるうちに、芳醇なぶどうや花々の香りが漂ってきそうな、
なんとも贅沢な読書体験ができそうな一冊です。
この著作集は、現在「世界三大美書」のひとつに数えられています。


「Grapevine」 224475

モリスのファブリックや壁紙を選ぶときには、
そんなデザインの背景を考えながら選ぶのも一つの楽しみになりそうですね。

明星大学での貴重書コレクション展は、2019年12月21日(土)までの開催です。
今展覧会では、貴重書の展示だけでなく、
他にも、プレゼント企画なども実施されているようですよ。
モリス好きの方はこれまでとは少し違った視点でモリスの作品をご覧いただけるかもしれません。
ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。


「Acanthus 」 216440

展覧会詳細については下記、明星大学のHPよりご覧ください。
⇒明星大学HP 「ウィリアム・モリス —理想の書物を求めて―」

刺繍が織りなす「地上の楽園」MELSETTERコレクション

2019.07.15 / tokyo

MORRIS & Co.(ウィリアム・モリス)より新作コレクションの
『MELSETTER(メルセッター)』が発売されました。
昨年の『Pure Morris North』を除けば、メインコレクションとしては約2年ぶりの新作です。

これまでのMORRIS & Co.の作品を見ている方からすると、
いつものモリスらしくないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

それもそのはず。
今回のコレクションは、アーツ・アンド・クラフツ運動の
重要な人物の一人であったウィリアム・モリスの娘、
そして1900年代初頭の刺繍作家の第一人者でもある、
MAY MORRIS(メイ・モリス)の作品にフィーチャーしたコレクションであるからです。

このコレクションはMORRIS & Co.の新たなデザインレンジを広げると共に、
あまりにも著名であった父、ウィリアム・モリスの陰に隠れてしまった、
一人の女性の功績にスポットライトを当てるものとなりました。

 


William Morris           May Morris

ウィリアム・モリスといえば、デザイナー・詩人・社会思想家、そして
アーツ・アンド・クラフツ運動の創設者として、
近代史に大きな影響を与えた人物として有名です。
これまでもマナトレーディングでは機会あるごとにその功績をご紹介してきました。

メイは父モリスの才能を一身に受け継いだ女性であったと言えるでしょう。

1860年、画家を志していたウィリアム・モリスは、
絵の師匠的立場であったダンテ・ガブリエル・ロセッティの紹介で
アートモデルのジェーン・バーデンと出会い、結婚します。

1862年3月。メイ・モリスは父モリスが28歳の時に生まれました。
メイには一歳年上の姉ジェニーがいましたが、
幼少期からてんかんの病を抱えていたため、両親の注意は自然と姉へ向けられます。

さらにロセッティとジェーンの関係をめぐって、両親の仲がこじれていくのを
幼いながらも感じ取っていたメイは、寂しさから逃れる為にスケッチや刺繍にのめりこみます。
刺繍の名手でもあった母、ジェーンの影響も大きかったのでしょう。
メイは次第にその才能を開花させていきました。


,    メイが15歳の頃に描いたケルムスコット・マナー

メイは父であるモリスを大変慕っていました。
彼女自身がアートのスキルを身に付けることで、
将来父の事業をサポートをしたいと考えていたようです。

国立芸術研究所(現:ロイヤル・カレッジ・オブ・アーツ)にて
芸術と刺繍を学んだメイは卒業後、モリス商会にて父のアシスタントを務めます。

実は、鳥を描くのが苦手であったモリス。
その父に代わって一部の作品において、鳥のデザインをしていたのはメイだったのだとか…

「Bird & Anemone」 design by William Morris

彼女が最初にデザインした「Honeysuckle(ハニーサックル)」は、
現在もMorris & Co.を代表するデザインの一つです。

「Honeysuckle」 design by May Morris

1885年、23歳となったメイは商会の刺繍部門のディレクターとなりました。

 

,  ちなみに、女性の社会進出が困難であったこの時代、メイの姿は当時の女性たちにとって
,   憧れの存在であり、先進的な女性像の一つであったと言えます。
,  後年、モリスの死をきっかけに商会を離れたメイは、
,  フリーランスの刺繍作家として活動し、デザインの幅を拡げると共に、
,  モリスの社会運動を引き継ぐ形で、女性の為のデザイン産業組合(Women’s Guild of Arts)を
,  発足させ、イギリス各地やアメリカで講義を行うなど精力的に活動し、
,  アーツ・アンド・クラフツ運動において重要な人物の一人となります。

 

さて、ディレクターになったメイと、モリスの弟子であったジョン・ヘンリ・ダールによって、
刺繍はモリス商会のビジネスとって一つの柱となります。

 

メイの代表的なデザイン「Fruit Garden」です。
このモチーフはタペストリーやカーテン、本の装丁などにたびたび用いられました。
(現在はFruit Garden 名の商品はありません。)


ケルムスコット・マナーのベッドには、
このFruit Garden のモチーフと、モリス初期のデザインである「Trellis(トレリス)」
垣根格子や鳥を基にした美しいカーテンを作成しています。
これは現在「Kelmscott Tree(ケルムスコット・ツリー)」としてパターン化され、
ハニーサックルと共にマナの在庫品コレクションでも不動の人気を獲得しています。

 

さて、今回のコレクション『MELSETTER(メルセッター)』は、スコットランドのホイ島にある
メイの友人ミドルモア氏の邸宅、メルセッターハウスの為に
作成された刺繍作品を基にしたコレクションです。

メインはこの家のベッドカバーからインスピレーションを受けたデザイン、
「MELSETTER(メルセッター)」
オリジナルは刺繍のデザインですが、
今回のコレクションではフレスコ画調のプリント生地と壁紙で表現。
Fruit Gardenをベースに、果樹の周りを飛び交う鳥や花々で溢れる幸福感に溢れたデザインです。


壁紙ではオリジナルデザインを忠実に再現しており、
バラの蔦は垣根を越えて伸び広がり、足元には小さな野ウサギも…!

 


こちらは「Seasons by May Embroidery(シーズンズ バイ メイ エンブロイダリー)」
ファイアスクリーン(暖炉用のついたて)用に、
四季をテーマに連作で発表した一つ、「Spring and Summer」からインスパイアされたデザイン。
鳥やチューリップは複数色の糸で刺繍され、
グラデーションを帯びて立体的に表現されています。

 


こちらは「Theodosia Embroidery(セオドシア・エンブロイダリー)」
ミドルモア氏の妻であるセオドシアの名前が付けられた作品です。
フォレストグリーンのベース生地にパーシモン・ゴールド・アクアブルーなどの光沢糸で
刺繍された花々は、上品かつスタイリッシュな雰囲気を演出します。

 


「Theodosia Embroidery」と一緒に施工されているグリーンの壁紙は
メイのキルト刺繍のデザインからインスパイアされた「Middlemore(ミドルモア)」
絵本の挿絵に登場しそうな可愛らしい動物たちが描かれています。
淡い配色のものは、子供部屋にもおすすめです。

 

後に芸術学校で教鞭をとるほどであったメイの熟練した技術と、
魅力的なデザインが堪能できるコレクションに仕上がりました。
美しい刺繍の数々はずっと見入っていたくなってしまうほど!

これらの生地を用いて作られたカーテンやベッドカバー、テーブルクロスに
囲まれたメルセッター・ハウスは実に見事であったことでしょうね。

東京ショールームでは、7月下旬からメルセッターコレクションのディスプレイを展示します。
ディスプレイの写真はInstagramでも公開予定。
メイ・モリスが刺繍で表現した「地上の楽園」を、
ぜひお近くのショールームにてご覧ください。

モリスプチセミナーのご案内@大阪ショールーム

2019.07.14 / osaka

先日、満を持して発売したMORRIS & Co. の新作コレクション「ARCHIVE V ‒ MELSETTER」。
ずばり今回の見どころは、美しく繊細な刺繍生地の数々です。
 

アーカイブシリーズ5 作目となる今回のコレクションは、
モリスの次女、メイ・モリスが残した刺繍デザインからインスピレーションを受けて作られました。
刺繍とプリントの【Fabric】、壁紙の【Wallpaper】、
椅子張りにも使える【Weaves】の3冊で構成されています。

大阪ショールームではこの度、新作アイテムのご紹介と、ウィリアム・モリスを父に持ち、
彼女自身も類まれなるオ能に恵まれた、 メイ・モリスの生涯をお話するプチセミナーを開催いたします。
期間中は、新作の生地や壁紙を使った特別展示もご覧いただけます。
皆様のご来場をお待ちしております。

日 時  7月25日(木)、8月8日(木)、15日(木)、21日(水)、28日(水)
各回10:00~(所要時間:約30分)

会 場 マナトレーディング 大阪ショールーム
大阪市中央区本町4-4-25 本町オルゴビル1F
*定員 各回4名
*申込方法 FAXまたはメールにてお名前、ご住所、お電話番号を
ご記入の上お申込みください。(参加費無料)
■FAX 06-7669-1981
■Mail info.osaka@manas.co.jp
*申込締切 各開催日の2日前まで
*お問い合わせ 大阪ショールーム TEL 06-6251-1970
*注意事項 お申込み受付の連絡は順次メールまたはFAXでご連絡
させていただきます。

プチセミナーにご参加のお客様には、モリス壁紙のオリジナル栞をプレゼントいたします。
(ノベルティは数量限定のため無くなり次第終了となります。)

病気の子どもたちとそのご家族へ

2019.06.25 / osaka

マナトレーディングでは、以前より
ドナルド・マクドナルド・ハウスへカーテンや壁紙のご提供をさせていただいております。

ドナルド・マクドナルド・ハウスとは、自宅から遠く離れた病院に入院しているお子様と、
そのご家族のための滞在施設です。
「第二のわが家」をコンセプトに、企業や個人の方からの寄付金や、
ボランティアの皆さまにより運営されています。

この度、国立循環器病センターの移転にともない、大阪府吹田市での13年間のお役目を終えて、
北大阪健康医療都市(健都)へ移転されることになったハウス。

新しく建設された施設の壁紙とカーテンを、ご提供させていただきました。


玄関を入ると、まずイメージキャラクターのドナルドが迎えてくれます。
レース:セントラルパーク5(廃番)

広くて開放的なダイニングキッチンには、ボーダー柄のレースカーテンを。

レース:セントラルパーク18(廃番)

絵本やおもちゃが置いてあるキッズスペースには、
sion(サイオン)の「Little Fox」の壁紙とカーテンを納品させていただきました。

宿泊できるベッドルームは、20部屋あります
ルームナンバーの代わりに壁付けされた、
ミッフィーでおなじみのディック・ブルーナ氏の絵が素敵でした。

お部屋の中は大きな掃き出し窓から光が入り、とても明るかったです。
ドレープとレース、そしてアクセントクロスの色を揃えてコーディネートしました。


ドレープ:チャウダー1103(廃番) 
レース:シャーベット72(廃番) 壁紙:scion Sula 111321

写真のカーテンはグリーンですが、色違いでピンク、ブルー、イエローのお部屋もございます。
ハウスのご利用者様に、少しでも居心地良くお過ごしいただければ幸いです。